Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

女は二度決断する

家族を理不尽な理由で殺されたら、自分はどういう行動に出るか──誰しも考えたことがあるのではないか。
舞台はドイツ、ハンブルク。主人公の女性はトルコ系移民である夫と結婚し、6歳の息子とともに幸せな生活を送っていた。しかし外国人排斥を正義だと信じるネオナチの若い男女により、ある白昼、夫と息子は突如爆殺されてしまう。
夫に薬物犯罪の前科があったことも災いし、司法の判断は彼女の傷口に塩を擦り込むようなものだった。
ダイアン・クルーガーの胸が締め付けられるような表情、カンヌ主演女優賞も納得。

【CDジャーナル 2018年11月号掲載】